英国人記者が見た世界に比類なき日本文化 ヘンリー・S・ストークス 加瀬英明
前半がヘンリー・S・ストークスさんで、後半が加瀬英明さんだ。ヘンリーさんの部分は日本礼賛といった感じだが、加瀬さんの方は危機意識が強い。
2023年04月29日
第一部 日本文化は人類にとっての大きな財産
ヘンリー・S・ストークス
第1章 「和の心」日本人
ハンチントン教授が『文明の衝突』で、日本が世界8大文明の一つとした事は、今まで中華文化圏の一つとされてきた事から考えれば、評価しているが、中華文明から派生したと言うのは違うのではないかと主張している。「和」という言葉、外国語には訳せないとの事だった。サイデンステッカー教授の話が出てきて、教授が日本の若者が日本人らしさを失っていると嘆いていたとの事だった。日本は、男尊女卑の国では無くて、女性が生き生きしている国という事だ。スイスのジャーナリストロレンツ・ストゥッキ氏は「日本で必要なのは、ウーマン・リブではない。”男性解放運動”なのだ」と、著書『心の社会・日本 ヨーロッパは日本に何を学ぶか』で指摘しているそうだ。欧米などが善か悪かと二者択一的なのに対して、日本はそうでは無いとの事だ。
2025年08月18日
第2章 神々が相談する国
江戸時代は理想郷に近かったとの事だ。駐日大使マンリオ・カデロ氏の話が出てくる。この辺は『日本が世界から尊敬されている本当の理由』と被ると思う。『古事記』の話が続く。『古事記』はビックバンに沿っているとの事だが、僕はビックバンは信じていない。自由社の『新しい歴史教科書』を他の方と応援しているとの事だった。世界四大文明よりも日本の文明は古いとの事だ。この辺も『日本が世界から尊敬されている本当の理由』と被る。しかし、こちらの方が詳しいと思う。小名木善行さんの『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人!』が紹介されている。日本には、民主主義が元々根付いていて、アメリカが与えたと言うのは、「たわけごと」だとしている。二宮金次郎についての記述もある。日本では支配階級であった武士も肉体労働に従事した。このような事は日本独自のもののようだ。中国、朝鮮では肉体労働は下層民が行う事だそうだ。西洋は、聖書で労働を罪の償いと捉えるようだ。日本人は労働が喜びで、神々が率先して労働に従事している。天皇家が世界最古の王朝だ。昭和天皇は太平洋戦争中も和歌を沢山作ったが、全てが平和を祈るものだったそうだ。日本軍の勝利を祝ったり、好戦的なものが一つも無かったそうだ。日本刀も、世界の刀剣の中では特異なものだそうだ。ヘンリーさんの従兄弟マーチン・バローさんが、旭日中綬章を受章したそうだ。東日本大震災の直後の日本人の姿に感動して、『日本から学ぶべき10項目』を知人達に発信したらしい。江戸時代、住民5000人に警官は一人だったそうだ。和の心は良いのだが、落とし穴もあると警告してくれている。
2025年08月19日
第3章 世界に類のない「自制」の文化
ハインリッヒ・シュリーマン、エドワード・モースが述べた事が書かれている。日本語には、人を罵倒する時に用いる語彙が、驚くほど少ないそうだ。チャーチルの日本人を罵倒した言葉はあまりにも酷いとの事だ。ブルーノ・タウトというドイツの建築家の話もある。これほどまでに、自制を尊んでいる文化は、世界に類例がないとの事だ。ヘンリーさんの息子さんのハリーさんの事も出てくる。「ところで」は「バイ・ザ・ウェイ」では無いとの事だ。日本人の農耕民族型、西洋人の狩猟民族型で、話し合いで決着するか、結論が先かになるのではとの事だった。日本語は「私」「あなた」をあまり使わないとの事だった。欧米では、それが無いと話す事が出来ないとの事だった。日本は、古代から、異民族によって侵略を蒙る事が無かったのが幸いしたとの事だ。日本ほど平等な社会は無いとの事だ。ストゥッキ氏の著書『心の社会・日本ーーヨーロッパは日本に何を学ぶか』は、日本社会について深い洞察に満ちているとの事だ。マッカーサーの『マッカーサー回想録』は浅薄だとの事だ。ペリーが「ザ・レイプ・オブ・江戸」をしたとの事だ。これは岸田秀氏もそう言っているとの事だ。ヘンリーさんは岸田さんの『日本がアメリカを赦す日』をドナルド・キーン教授に紹介したとの事だ。ドナルド・キーンさんは、日本軍捕虜の訊問係をして、日本人の気高さに衝撃を受けたとの事だ。日本国籍を取得しているそうだ。キーンさんには『日本との出会い』という本があるそうだ。ペリーの話が出てくる。エンゲルベルト・ケンペルの話が出てくる。『江戸参府旅行日記』という本からの記述がある。江戸では庶民文化が栄えたが、これほどまでに栄えた国は、世界のどこにも無かったとの事だ。和食の話が出てくる。加瀬氏が中小企業の経営者を集めて、日本文化を学ぶ朝食会を100週間にわたって行ったそうだ。そこで、「四條流包丁式」の家元の四條家の子孫が「包丁式」について講話を行ったそうだ。そして「包丁式」に参列したそうだ。料理が神事になっているのは、世界の中で日本だけとの事だ。絵文字は、日本人の栗田穣崇さんの発明らしい。2015年10月にパリの中心にある広場で”阿波踊り”が行われたそうだ。日本に住んでいるフランスのジャーナリストが実現したそうだ。ヘンリーさんは、一輪挿しの花を見て衝撃を受けたそうだ。
2025年08月21日